- セラピー症例
- 2019-1-5

お腹いっぱいなのは分かってるし、けっこう苦しいくらい食べてるのに
それでも追い込みをかけるかのように、まだ食べる。
時間が経って 少し胃袋に隙間ができた感じがあると、また詰め込む。
気がつくと、食べ過ぎてばかりの日々が続いてる時期がありました。
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人がついつい食べ過ぎてしまう時、精神的なストレスや感情が大きく関係してるという話をシリーズでお伝えしています。
つい、食べたくなるものと感情の関係①
つい、食べたくなるものと感情の関係②
今日は過去に私が、過食について心理セラピーを受けた時の内容をシェアしますね。
自分の『過食』が気になってる時期がありました。
過食というと大げさに聞こえるかもしれませんが
私にとってはちょっとおかしいなぁ・・・と思うくらい、毎日食べ過ぎてたんです。
お腹いっぱいなのは分かってるし、けっこう苦しいくらい食べてるのに
それでも追い込みをかけるかのように、まだ食べる。
時間が経って 少し胃袋に隙間ができた感じがあると、また詰め込む。
今日は食べすぎないでおこう。って決めてもやっぱりまた食べ過ぎる。
そんなことが半年以上も続いてたので、なんとかしたいと思いセラピーを受けたことがありました。
『過食』の原因は、意外なとこにあった
~前略~
セラピスト(以下セ) 食べ過ぎが始まったのはいつ頃からですか?
私 半年ほど前からです。
セ その時期、なにがあったんですか?
(えぇ~?なにがあったって、なにがあったんだろ?)
しばらく考えて (あっ、あれかも!)
私 当時付き合っていた彼の転勤が決まり、別れることになりました。
セ 原因はそれだと思いますよ。
その彼と心理的なお別れが完了していないことで食べ過ぎているんだと思います。
セラピーで心理的なお別れをすると良いですよ。
どーゆーこと??って思いと、混乱で頭が追いつきませんでした。
と、言うのも セラピーをお願いした時は既に、私たちは別れていたんだけど
それでも連絡は取り合っていたんです。
だからそんな時に、心理的なお別れと言われても
実際には連絡取ったりもするし、まだ『好き』という気持ちがなくなっているわけでもなかったので
心理的なお別れをするということが、どうなってしまうことなのか具体的なイメージができず動揺してたんです。
そのような私の質問に対して、セラピストさんは
- 心理的なお別れといっても、気持ちの区切りをつける儀式のようなもの。
- このセラピーを受けたからといって、彼に対する気持ちが消えるとか
一切思い出さなくなるとかではないこと。
- 実際に連絡を取る・取らないなど、現実的なこともあまり関係はなく
今はまだ連絡を取り合ったりしてるのだから、(私の中に残ってる)『好き』という気持ちも含め、その辺りのことがどう変わっていくのかは未知数であること。
- もちろん、このセラピーを受けたからといって「今後連絡を取ること」がダメなわけでもないこと。
などを説明してくれました。
その上で、過食の原因が彼との別れに関係してるので
一度セラピーで、心理的なお別れをしてみると良いですよと提案してくれてるだけだったんです。
よく考えた結果私は、実際に彼とのこと(連絡や私の気持ち)がどうなるのは分からないながらも
現状の過食は止めたかったので、そのままワークを受けることにしました。
「私は今からAさん(彼の名前)と心理的なお別れをします」 そう宣言してからワークは始まりました。
セ 目の前の椅子に彼が座ってるとイメージしてください。
彼がいると思うと、どんな感じがしますか?
私 すごく寂しいような、悲しいような、そんな気持ちがこみ上げてきました(涙がボロボロをこぼれ落ちる)
セ 『私は悲しい』という言葉の後に、どんなことが悲しいのか目の前の(空イスの)Aさんに伝えたいことを直接伝えてください。
私 私は悲しい。Aさんともう会えないことが悲しい。もっと一緒にいたかったのに。。。
ワークでは悲しみだけでなく、恐れ(不安)や、怒りの気持ちも
それぞれを丁寧に時間をかけて味わいながらAさんに伝え
最後にありがとうの感謝の思いも伝え
思い残すことがないように全ての色々な気持ちを伝えました。
~中略~
セ Aさんとお別れをして、今後あなたがどのような生き方をしていくつもりなのか”今後の私”を宣言してください。
私 正直 昔のセラピー過ぎてその時なのを語ったのかは覚えていませんがたぶん「あなたがいなくても前向きに頑張って、幸せになる」的なことを言ったような気がします。
セ それでは「さようなら」と言って、Aさんのイスを反対側に向けてください。
・・・
・・・
・・・
この時が一番、シンドかったし、覚悟が必要だったことを今でも覚えています。
私は立ち上がってイスを反対に向けるというたったそれだけのことが、なかなかできずに
彼の椅子を眺めながら、覚悟を決めて立ち上がろうとしては消沈するということを繰り返していたんです。
それぐらい、彼の存在は大きかったんですよね。
ようやく覚悟が決まり、重い腰をあげるのに数分は要したと思います。
最後に「私は今、Aさんと心理的なお別れしました」と宣言しワークは終了しました。
それから、私の過食はユルユルと緩んでいき
気づいた頃には、ヤバいくらいの食べ過ぎはなくなっていました。
過食を止めたくて受けたセラピーでしたが、私が驚いたのは彼に対する気持ちの変化でした。
セラピーの後、すぐに清々しい気持ちで心が軽くなったのを感じたんです。
景色が明るくなったような気がするというか。。。
と、同時に 好きとか大切な人という思いがなくなったわけではなかったのですが
彼に対する執着がなくなってることに気づきました。
なんか、憑き物が落ちたような感じというか。
だからその後、彼と電話で話した時も
なんだかアッサリ・サッパリしてる自分がいたんです。(そんな自分に拍子抜けしました。笑)
私がそんな感じだからか、徐々に彼からの連絡も途絶え、私たちは完全に終わりました。
私が過食に走ったのは、彼と離れたことで心にぽっかり穴が空き
その虚しさや寂しさを自分でも気づかずに、その穴を食べることで埋めようとしてたからなんです。
当時を振り返ってみると、自分が寂しさを感じてるとは全く思ってなかったし
むしろ、けっこう元気に、前向きに活発に動いてたように思います。
ってことは逆に、本当の気持ちをだいぶ抑圧してたってことなんですよね・・・
失恋による過食への影響。
けっこう分かりやすい題材だと思いますが当時は、心理セラピストでもなかったので、全く分かっていませんでした(笑)
過剰な食べ過ぎは、感情も関係してる。
けど、そこにどんな感情があるのかは、本人が一番分からないものだとも思います。
抑圧された感情ほど、過食も慢性化していくし
慢性化すると、食べ過ぎてることが当たり前になるので、どんどん感情には気づきにくくなってしまいます。
今、食べ過ぎで悩んでる方は、食べることを止めなくてもいいから(そこを責めたり、気にしたりはせず)
自分の本当の気持ちにまずは気づいてあげる。見つめてあげる。
そんなことを取り組んでみるのはオススメだなって思います。
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