- 心理コラム
- 2019-1-13
お盆やお正月あたりになると増えてくる、ご相談や質問があります。
この時期に増えてくるご相談。
それが、家族(義理の家族も含む)とは仲良く過ごさないといけないのか。
仲良くできないと、幸せにはなれないのか。
そんなニュアンスを含む内容のご相談です。
きっと実家や義実家に帰られて、そこでザワついたり、イライラしたりなど
色んな気持ちを味わい、心が波打ってるからこその相談内容ですよね。
家族間で重要なポイント
まず『仲良い』っていう定義ってなんだろうな?って思うんですよね。
頻繁に会うこと?
日頃からよく、交流を持つこと?
滅多に会わなくても、会ったときに不自然さや違和感などがなく過ごせること?
それぞれの『仲良い』の定義があって良いと思います。
ですが、それを他の家族にまで当てはめて(例えば義実家とか)
「○○だから仲良くない」とか
「△△だから仲良い」とかってなると、そこに歪みやストレスが生まれることもありますよね。
心理セラピー的に言うと、現実的な関わりや表面に見える『仲良さ』よりも重要なのは
心の中でどのように感じているのか。どう向き合っているのか。
どんな風に繋がっているのか、または繋がっていないのか。
それが大事なポイントです。
今からお伝えすることは、これが正解とか、良い悪いとかではなく
私なりの意見の1つだと思って聞いて頂けたらと思います。
私自身は『家族はできれば仲良くした方が良い。だけども、現実的にそれぞれの事情や問題があり仲良くできないのであれば、それも仕方がない』と思っています。
もしも今、家族と仲良くできない。どうしても受け容れられない。
そんなふうに感じてる方がいるのなら、、、
それでいい。今は受け容れなきゃ。仲良くしなきゃ。って思わなくて良いんです。
それに、こちらが仲良くしたいと思ったとしても、やはり相手もいることなので
相手側の性格や、抱えてる事情、人との関わり方などを考慮すると
どうしても自分だけでは上手くいかない事もあって当然ですし。
なので、そういった面も踏まえると現実的(物理的)には相手と距離を置くなどの関わり方は時には必要だと思います。
仲良くできない、受け容れらない。
そこまでになったのは、それ相応の理由や原因があるんですよね。
もしも心の中で憎んでいたり、蔑んでみたり、軽蔑してたり、拒否・拒絶しているなどのように、仲良くできない原因があるのなら
その原因に向き合い、解決したり、乗り越えたり受け容れたりなどで取り組んだ結果、心の中の様子は変わってきます。
心の中の【家族に対する在り方】が変わってくると
あなた自身の現実世界が大きく変容していきます。
それは家族との関係を意味するのではなく、仕事や、恋愛や、人間関係や、子育てや、健康や、お金などのことです。
ただ、それらの変化がそのまま家族に対して、どこまで作用するかは別のこと
(何度も言いますが、相手にも相手の原因があるから)
つまりは心の中の姿勢や在り方と、現実的な関わり方とは差異があっても良くて
自分を守るために家族と距離を保つことが必要であれば、それをすることは問題ではないのです。
ただ、心の中でも家族と絶縁していたりなどがあると
それはそのまま、ご自身の生きづらさへと繋がるのでそこは改善していくと良いです。
心の中の感覚と、現実的との関わり方、距離感のバランスって、ちょっと難しいかなとは思います。
私自身も家族との関係の中で、仲良くできない。受け容れられないなどの問題を抱え
葛藤したり行き詰まったりしながらも、心を見つめ整えてきました。
その結果、手に入れた幸福や愛情や豊かさは計り知れないほどです。
ですが、私が家族(親)と今はとても仲が良いか。と聞かれたら
「そうでもない」と答えます(笑)
家族との距離感の程よいバランスを見つけるのに、私は何年もかかりました。
特に去年までの2,3年は激動でした。
その経験を通してやっと見つけた今の平穏な距離感で、その距離感は心の中のそれとは激しく違いました。
(だからこそ混乱がひどかったんです。心の距離感を現実の距離にすると、傷つくことばかりだったので。)
このような私の経験や意見が、家族間の確執や葛藤を抱えてる方の参考になれば嬉しいです。
ただ、誤解しないで欲しいのは
決して「仲良くしないでもOK」と言ってるのではないのです。
そこだけは、本当、お願いします。
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