《重要な存在であってはいけない》を持つ人は、「自分には価値がない」という感覚を持ち、自分に自信がなく、劣等感が強く、上司やリーダーなどの責任ある立場を任されると緊張して本来の力を発揮できない。
一方で、「自分には価値がない」という感覚に反抗し、偉大で重要な人物として人から認められるための過剰な努力をしたり、過剰な競争心を燃やして勝ち負けにこだわり、自分が重要な人物であることを証明しようと躍起になる人も多い。
このような状態だと、周囲から見てどれほどの成功者であっても、本人の心が満たされることはない。
主な症状
- 「自分には価値がない」と感じる
- 自信がない
- 劣等感やコンプレックスが強い
- すぐに「自分はダメ」と落ち込む
- 上司やリーダー等、責任ある立場を任されると緊張して本来の力を発揮できない
- 人前で緊張する
- 失敗を過剰に恐れる
- 人からの評価、人からどう思われるかが気になる
- 人の意見に流される。言いたいことが言えない
- すぐに「自分にはできない」と思ってしまう
- 人からほめられても素直に受け取れない。居心地が悪い
- 自分のことが好きになれない
- 自分のためにお金を使えない
- プライドが異常に高い
- 自分のすごさを人にアピールしたくなる
- 自分を他人と比較して、過剰に勝ち負けにこだわる
- 人からの批判、叱責に対して過剰反応する(不機嫌になる、落ち込む、攻撃で返す)
- 「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない
刷り込みの場面
抑圧的で厳しい親から「お前はダメだ」「お前に大したことはできない」「子どもは黙っていなさい」等と言われ続けたり、否定されたり、無視をされたり、馬鹿にされたりすると、子どもは《重要であってはいけない》と思い込む可能性が高くなります。
現在でも、長男と他の子どもとの間に差をつけたり、男の子を女の子よりも優遇する地方や家庭が存在するが、そのような場合にも、長男や男の子以外の子どもに《重要であってはいけない》が刷り込まれることがあります。
- いつも上から抑え付けられていて、自己主張を許されなかった。親が話しを聞いてくれなかった
- 「お前はダメだ」「お前にできるわけがない」といったように、親から否定やダメだしばかりされていた
- いつも怒られてばかりいた
- 親から「(自分のことより、)もっと人のことを考えろ」と言われてばかりいた
- 何かができたときだけほめてもらえた
- 自分以外の他の兄弟、姉妹ばかり可愛いがられた