《自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない》を持つ人は、「自分がすることの中に正しいことや安全なものは何一つない」と感じ、不安や恐れがあるために、やりたいことを行動に移すことができません。
自分一人では何をどうしたらよいかがわからないので、いつも指示してくれる人を見つけようとする傾向があります。
また自分を信じることができないために、些細なことでも決断を下す際に非常に苦労をし、決めるまでも迷うし、決めた後も迷う、優柔不断になります。
反抗的に現れた場合には、不安を抑圧して、どんどん行動する人になります。
主な症状
- 自分の考えで行動しようとすると、恐怖を感じる、身体が固くなる、心臓がドキドキする
- 自分に自信がないために、やりたいことができない
- やりたいことが見つからない、わからない(やりたいことをさせてもらったことがないので、「やりたい」という気持ちを抑圧しているから)
- やりたいことをやると罪悪感を感じる
- 計画はするけれども、実際にはやらない
- 考えるばかりで、行動しない
- 常に「正解」を求めてしまう
- 「正解」がないものは、恐くて進めない
- やらない言い訳、できない言い訳が多い
- やる前から「自分にはできない」と思ってしまう
- 旦那さんや彼氏が自由にさせてくれないと不満に感じる
- 仕事の着手が遅い(初めの一歩がなかなか踏み出せない)
- 心配性で、優柔不断。決めるまで悩んで、決めた後も悩む
- 「これでいいですか?」と他人に行動の許可を求めたがる(占いジプシーになるなど)
- ひきこもり
- 強迫性障害
- 強迫性・依存性パーソナリティ障害
刷り込みの場面
《自由に行動してはいけない(自分の人生を生きてはいけない》は、子どもなら誰でもやっている遊びや活動をやらせない心配性で恐怖心の強い親によって刷り込まれます。
「まだ小さいから」「子どもには危ないから」という理由は、一見すると子どものためを思っているようですが、実は、親自身が持つ不安や罪悪感を、自分の子どもに対して押し付けているだけなのです(「私は自分が失敗するのが怖い。だから、あなたも私のように失敗を怖がりなさい」)。
- 心配性で、過保護、過干渉の親に育てられたために、「自分がすることで、正しいことや安全なことは一つもない」「もう自分で考えるのは面倒だから止めてしまおう」と思い込み、いつも何かを指示してくれる人を見つけるようになった
- 「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられたために自立性を失い、「私が行動すると間違う」「私は行動してはいけない」と思うようになった
- 親が心配性で恐怖心が強く、行動に起こさない人だった
- 「一度失敗すると取り返しがつかないよ」と言われて育てられた
- 失敗すると責められた
- 上手くできてもほめられなかった
- いじめや虐待を受けたことがある