《考えてはいけない》《自分が考えたいように考えてはいけない》《特定のことについて考えてはいけない》

《考えてはいけない》を持つ人は、「誰か他の人が代わりに考えてくれるから、自分は考えなくてもいい」と心のどこかでは思っています。
そして、自分の意見を求められたときや、何か問題が起こって解決方法を考えなければならないとき、頭が混乱してパニックを起こすなど、考える作業に対して苦手意識を持っていることが多い。

《考えてはいけない》が派生した形として
《自分が考えたいように考えてはいけない(誰かが考えるように考えないといけない)》や《特定のことについて考えてはいけない(お金、遊び、仕事、セックス等)》もあります。

「結論が出ないように、一番大事なところは考えないようにして、あまり関係のない周辺のことばかりを考える」
「どのように考えるのが一番良いか、考える方法を考える」という人も多く、その場合は《自分は考えすぎている》と思っています。

 

主な症状

  • 自分の考えを求められたり、考える場面になると、頭の中が真っ白になる、頭が混乱する
  • 自分の意見がない
  • 自分で決められないので、「どうしたらいいですか?」と人によく聞く
  • 考える前に感情的になってしまう。たとえば、キレる、悲しくなる等(親のモデリング)
  • 考えることを後回しにする
  • 特定のこと(お金、遊び、仕事、セックス等)について考えられない
  • 「私は考えるのが苦手」「私は頭が悪い」と思っている
  • 考えるばかりで、結論を出せない
  • 結論が出ないように、一番大事なところは考えないようにして、あまり関係のない周辺のことばかりを考える

 

刷り込みの場面

何でも先回りをして子どもに指示を出す過保護で過干渉な親との関わりを通して、子どもが自分で考えるのを止めてしまう場合が多く
「他のことはお母さんが考えるから、あなたはただ勉強して、いい学校に入ることだけを考えていなさい」のように、子どもの考える能力を禁止したり、低く評価する親によって刷り込まれます。

考える前にすぐに感情的になってしまう「考えられない親」をお手本とする場合もあります。

  • 「ああしろ、こうしろ」と指示的で支配的な親に育てられた
  • 「あなたは私の言う通りにさえしていればいいのよ」「お前は私の言う通りにしないと失敗するよ」というタイプの親だった
  • 自分で考えたことに対して、親が否定的、批判的だった
  • 自分の考えを馬鹿にされたり、笑われたりした
  • 「○○(お金、遊び、セックスなど)のことは考えてはいけない」と教育された
  • 感情的になりやすい親だった(考えられない親)