《人に近づいてはいけない》

《人に近づいてはいけない》を持つ人は、人に近づくことや、人と親密な人間関係を持つことに対して、恐怖を感じます。
その結果、人間関係がギクシャクしたり、不適切な人間関係を築く傾向がある。
寂しさを埋めるために、恐怖を抑えて人と関係を築くので、人間関係が面倒くさい、疲れると感じてる人もいます。

また、あえて過剰に人に近づこうと努力したり、わざと相手から嫌われたり、不審がられるような、おかしな近づき方をする、社会性を欠いた近づき方をする人もいます(ストーカーなど)。

 

主な症状

  • 怖くて人に近づけない
  • 人と親密になれない。仲が良くなってくると自分の方から壁を作る
  • 仲の良い友人がいない
  • 家からあまり出ない。家にいるのが好き
  • 人といても、独自の世界を持っている
  • 人からの親切や好意を受け取れない(愛情を受け取ってはいけない)
  • 空気が読めないとよく言われる
  • 自分の殻に閉じこもる
  • 本音を胸に秘めたまま、上辺だけで人と関わる
  • コミュニケーションの取り方が、どこか不自然(なんだけど、自覚のない人も多い)
  • 孤独感や寂しさ、不安が拭えない
  • 人と一緒にいると、居心地が悪い。リラックスできない
  • 人が苦手、人付き合いが苦手
  • 人と関わるのが面倒くさい。一人が好き
  • 自分から誘ったりはせず、相手から誘われればいくという、どこか受け身の姿勢
  • 人との距離感がよくわからない
  • 近づいて欲しくない雰囲気を出している
  • 子ども、男性、女性、年上の人等、特定の人に近づけない
  • 人とハグができない
  • 人から触れられたり、人に触れるのが嫌
  • 人に自分の物を触られるのが嫌
  • 人と腹を割った感情レベルの話しができない。自分の本音を言えない。
  • ケンカができない(心理的に近づけないから)
  • 異性関係にだらしがない、遊び人(肉体関係は持つが、心理的には近づかない)
  • 自分の本心を悟られないように、または、触れられたくない話題を避けるために、自分の方からずっとしゃべり続ける

 

刷り込みの場面

子どもを嫌う親や、機嫌が急変しやすい親、子どもに無関心な親、虐待する親等に育てられた子どもが「人(親)に近づくと拒絶されるかもしれない」「人(親)に近づくことは危険で怖いことだ」と思い込み、《人に近づいてはいけない》が刷り込まれる。

また、親や仲の良い友人と離別・死別した際に
「仲良くなってもどうせ死んでいなくなってしまうのだから、人に近づいたからって何になるんだ」と心に決めることもある。

「親が怖い、機嫌が急変しやすい、何を考えているかわからない、自分のことを嫌っている、自分に無関心」といったような理由で、子どもの頃に親に安心して近づけなかった

  • 親から虐待を受けた
  • 体罰
  • 学校等でいじめを経験し、「こんな目に遭うのなら、人に近づくのを止めよう」と心に決めた
  • 子どもの頃に親や親しみを感じていた人と死別し、「仲良くなってもどうせ死んでいなくなってしまうのだから、二度
  • 人には近づかないでおこう」と心に決めた
  • 子どもの頃、親からスキンシップ(身体に触れるコミュニケーション)を与えられなかった
  • 親が親しい人付き合いをしない人だった
  • 親から「○○君とは遊ぶな」「○○の職業の人とは付き合うな」「金持ちは悪人だ」等と言い聞かされ、特定の人に近づけなくなった