《ありのままの自分であってはいけない》を持つ人は、成績や運動、身体、性格、その他色々な面で
「ありのままの自分ではダメ」「誰々の様でないといけない」という感覚を感じ、自分らしい生き方をしません。
ありのままの自分はダメなので、常に高い理想を追い求めるので「もっともっと」「まだまだ」という感覚が拭えず
どれだけやっても、どれだけ手に入れても、満足することができない一面もあります。
常に「ありのままの自分ではない部分」を人に見せているため、褒められたり好意を持たれても、「本当の自分を知ったら、、、」と思ってしまう一面もあります。
《ありのままの自分であってはいけない》という内的な感覚に反抗して
「私! 私!」「俺が! 俺が!」と、過剰に自分を主張する人もいます。
主な症状
- 「ありのままの自分ではダメ」と思ってしまう
- 過剰な自己否定感(常に自分の悪いところを指摘し、責める)
- 「誰々の様でないといけない」「○○でないといけない」と感じる(成績、運動、身体、性格等の面で)
- 女性の場合、容姿に対しても過剰に気にする。
- 「誰々のような容姿でないといけない」と感じる。特に、摂食障害の女性。容姿や服装、世間体に関して口うるさく、何にでもきちんとしている母親を持つ女性(女の子)に多い
- 「親が望むような自分でないといけない」と感じる
- 「もっともっと」「まだまだ」という過剰な向上心
- 「自分もお父さん(お母さん)の様でないといけない」と感じる
- 劣等感が強い(「誰々と比べて私は・・・」)
- 他人がほめられているのを見たり、聞いたりすると嫌な気分がする
- 過剰な競争心
- 自分は何かが違う感じがする(ありのままの自分で生きていないから)
- どこか自分の人生じゃない気がする(演じている気がする)
- 「自分らしさ」がわからない(分からないので「自分らしさ」を過剰に追い求める)
- 理由なく自分に罪悪感を感じる
- 「私! 私!」「俺が! 俺が!」と過剰に自分を主張する。
- 「No.1 よりオンリーワン」への過剰なこだわり。
刷り込みの場面
「親がいつも他の兄弟や姉妹ばかりを可愛がった」「親から常に他の子どもたちと比較された」のような場合に《ありのままの自分であってはいけない》が刷り込まれる。
また、「親から人格的に否定され続けた」「何でもきちっとしている模範的な母親(父親)に育てられた」といったような場合にも、子どもが《ありのままの自分であってはいけない》と思い込むことがある。
特に、摂食障害(拒食症)に悩む女性の場合、容姿や服装等、見た目に関して口うるさい母親に育てられた結果、自分の外見に関して否定的なセルフ・イメージを持つようになり、《ありのままの自分であってはいけない》が刷り込まれている場合が多い。
- 親がいつも他の兄弟や姉妹ばかりを可愛がった
- 親からいつも他の子たちと比較された
- 親の望むような「理想の子供」でいようとした
- 「だからお前はダメ」といったように、親から人格的に否定された
- 流産や病気、交通事故等が原因で、幼少期に死に別れた兄、または姉がいる。その結果、「僕(私)は死んだお兄(姉)ちゃんの代わりを生きなきゃいけない」と思い込み、自分らしさを失った
- 何でもきちっとしている模範的な母親(父親)を見て育ち、「自分も女(男)として母親(父親)のようでなければならない」と思い込んだ
- 容姿や服装等の見た目に関して口うるさい親に育てられた。特に、摂食障害の女性(女の子)