《存在してはいけない》

もしもあなたが「私なんていない方が・・・」「どこかに消えてしまいたい」といったようなことを考えたり
自殺や他殺(自傷や他傷)を想像したり、実際に試みたことがあるならば
《存在してはいけない》を持っています(その程度は別として)

うつ病の経験者は《存在してはいけない》を必ず持っていると考えられています。
(他に《子供であってはいけない》《重要な存在であってはいけない》《怒りを感じてはいけない》《くつろいではいけない》なども併せ持つ)

 

主な症状

  • 「死にたい」という感覚を感じる
  • 「私が死んでも誰も悲しまない」「もしも私が死んだら・・・」など、自分が死ぬ時を想像することがある
  • 「どうせ生きてたって・・・」と思うことがある
  • 人を殺したくなる。人の死を期待する(「みんな死ねばいいのに・・・」)
  • 自傷行為(リストカットなど)(この場合《感じてはいけない》も併せ持つ)
  • 他傷行為、他傷観念
  • 「自分の存在には価値がない」「自分なんていないほうがいい」と思ってしまう
  • どこかに消えていなくなってしまいたいと思う
  • 事故や大きな怪我を何度も繰り返す
  • 無謀な運転、バンジージャンプ、スカイダイビング等
  • うつ、抑うつ状態
  • 摂食障害(自分の命を大切にしない、生きるための栄養を摂取しない)+《感じてはいけない》
  • 依存症(アルコール、薬物、ヘビースモーカー等)
  • ワーカーホリック(過労死)

 

刷り込みの場面

「お前はいらない子だ」「あなたがお腹にいなければ、お母さんはお父さんなんかと結婚しなかったし、もっと幸せになれたのに・・・」のなどのように、メッセージが言語的に伝えられる場合と
「生まれてきた瞬間に自分の誕生を喜ばない両親の表情や態度を感じた」
「赤ん坊のときに手荒く抱っこされた」「食事のときに両親から怖い顔や嫌そうな顔をされた」「身体的な虐待を加えられた」のように、非言語的に伝えられる場合とがある。

また、「親の自殺」や「親の投げやりな生き方を見て育った」等がきっかけとなって
子どもの心に《存在してはいけない》が刷り込まれる場合もあるし
学校等でのいじめが原因となる場合もある。

  • 親から「お前はいらない子だ」「私が不幸なのはお前のせいだ」等と言われた
  • 親の無視・無関心(ネグレクト)
  • 性的、身体的、精神的虐待
  • いじめ
  • 親の自殺
  • 投げやりな生き方をする親を見て育った