《成し遂げてはいけない(最後まで達成してはいけない)》

《成し遂げてはいけない》を持つ人は、あと一歩のところでやり遂げられない、成し遂げる途中で興味を失い止めてしまう、という特徴を持ち、私は十分にはできないという感覚があります。

「成功すると、嫌われる、妬まれる、人が離れていく」等と言った理由で、「成し遂げてはいけない」と感じる者もいる。
成し遂げるための行動を何もしようとしない者もいる。

 

主な症状

  • いつも成功の一歩手前で失敗し、最後までやり遂げられない
  • 「成し遂げてはいけない」「何かを達成しても、そのことを人に言ってはいけない」と感じる(なぜなら、「成功すると嫌われる、妬まれる、人が離れていく」)
  • 何かを成し遂げようとすると、なぜか途中で興味を失い、止めてしまう。
  • すぐに「自分にはできない」と思ってしまう
  • 成し遂げると(失敗しないと)、寂しくなる。悲しくなる(なぜなら、「人に振り向いてもらえない」)

 

刷り込みの場面

完全主義の親に絶えず批判されて育つと、子どもは「自分は何一つ満足にできない人間だ」と受け止め《成し遂げてはいけない》が刷り込まれる場合があります。

また、スポーツやゲームでいつも子どもを負かしていた父親が、子どもが勝った途端に止めてしまえば、子どもには「俺に勝つな。さもなければ嫌いになるぞ」と解釈され、これが子どもの心の中で《成し遂げてはいけない》というリミッティング・ビリーフに変換される、という場合もある。

  • 完全主義の親から「お前は何一つ最後までできない奴だ」と言われて育った
  • 失敗ばかりを取り上げて非難された
  • 成功して目立ったらイジメにあった
  • 親からほめられて物事を最後まで成し遂げた経験がない
  • 成し遂げたときに、親が悲しんだ。親が寂しそうにした(「親の役割を取ってはいけない」と感じた)
  • 失敗したときだけ、親が自分の方を振り向いてくれた
  • 成し遂げたときに、親(親友)が離れていった。遊んでくれなくなった
  • 親に勝負事で勝ったら、親に嫌われた。親の機嫌が悪くなった
  • 親から「成功すると人に妬まれるからいけない」「出る杭は打たれる」等と言い聞かされた