《自分の性別であってはいけない》を持つ人は、心のどこかで「自分は違う性別で生まれてくるべきだった」と思っていて、実際の自分の性別に対してどこか違和感を感じる。
「女性(男性)が男性(女性)っぽい服装や、振る舞い、言葉使いをする」「同性や異性に対して、過剰にライバル心や攻撃心を持つ」といった症状を示します。
また、女性の場合、月経前症候群(Pre-Menstrual Syndrome)や不妊の原因の一つとなることがあります。
主な症状
- 異性と近づくことに違和感を感じる
- 女性が、女性らしい格好をしない、抵抗がある(スカートを履かない、女性らしい色の服装をしない、短髪、化粧をしない等)
- 「女らしさ」「男らしさ」という言葉に過剰反応する
- 同性に対して批判的、攻撃的になる
- 「女性で、男にだけは負けたくない」という気持ちが強く、意地になって働く。やられたらやり返す(「女だからって、なめるなよ・・・」)
- 自分は何かが違う感じがする
- 女性が、ことさらに女性らしさ(格好など)にこだわる
- 月経前症候群(PMS:Pre-Menstrual Syndrome)
- 月経不順、生理痛、不正出血
- 不妊
- 男性の場合、感情的になりやすい(DVをはたらく男性の多くが「男であってはいけない」を持っている)
- 男性らしさ(見た目や強さ)への過剰なこだわり(反抗的決断)
刷り込みの場面
《自分の性別であってはいけない》は、親が望んでいたのとは違った性別で生まれてきた子どもに対して
「お父さんもお母さんも、お前が女(男)の子だったからガッカリしたんだよ。本当は男(女)の子が欲しかったんだよ」のようなメッセージを通して刷り込まれます。
また、言葉で直接伝えなくとも、「息子に可愛いレースやフリルのついた服を着せて可愛がる」「娘に男の子のような格好をさせて、元気に遊ばせる」といったように、非言語的なメッセージによっても刷り込まれる。
- 親から「お前は異性に生まれてきて欲しかった」「男(女)の子だったから、お父さん、お母さんはガッカリした」等と言われた
- 親が異性の兄弟、姉妹ばかりを可愛いがった
- 親から「お前みたいな性格は異性に向いている」と言われた
- (女の子が)「男の子には負けるな」「女に生まれたら損」「女は勉強や仕事をしなくていい」「女はお嫁さんになるのが一番の幸せ」等と母親から言い聞かされた
- (男の子が)「男は可愛くないからダメ」「男はやさしくないからダメ」等と言い聞かされた
- 性的虐待を受けたことがある(「私が女だからこんな目に遭うんだ・・・」)