本来の自分から遠のくと、悩みの原因になる

  • 心理コラム

どれが本当の自分なのかわからない
なんだか気疲れするし、生きづらいけど、それがなぜなのかもわからない。


抱えてる悩みや、困った症状は人の数だけあって
当たり前すぎるほど日常に浸透していると、なにがストレスでとか、なにに悩んでてとか、具体的に上手く説明できるものではないけど

なんだか生きづらい

そんな漠然な悩みとして、重たい空気のようにまとわりつくこともあります。

あなたは人から『どんな人』だと思われたいですか?

  • 明るくて社交的な人
  • 仕事ができて、優秀な人材
  • 毎日が充実してて、幸せそう
  • 良いお母さん、良き妻、家庭的な人
  • 話しやすくて、気さくで、良い人
  • スタイリッシュで、クールで、誰もが憧れるような存在
  • 優しくて、柔らかくて、自然な感じ
  • 賢くて、聡明で、安定感のある人
  • しっかり者で、テキパキ・キビキビ、デキる女



自分で意識してるか、してないかは別として
人から『どんな人』だと思われたいという欲求を誰しも持ち合わせています。


逆を言うと、『こんな人』だとは思われたくないという欲求もありますよね。


あなたは人から、『どんな人』だと思われたくて、『こんな人』だとは思われたくないと感じていますか?


もしも それが上手くいかなかったとき、どんな気持ちになりますか?


想像してみてください。

あなたが人から、望んだようには思われてなかったり
『こんな人』とは思われたくなったことが思われていたら・・・


あなたはどんな気持ちになるでしょう?
その時、頭の中でどんな言葉を自分に投げかけると思いますか?



その時の気持ちって、自分を責める気持ちだったり
落ち込んだり、ガッカリしたり、悲しくなったり、不安になったりなど色々あると思います。

それら全て、できれば味わいたくない不快な気持ちなんですよね。


だからそのような気持ちになることは避けようと、日頃から無意識に行動しているんです。



できない人って思われたら、無価値感に襲われるから
それを避けるためにできる部分を必死でアピールして、デキる女でいたり

毎日が充実してて、幸せそうだと思われなかったら、優越感に浸れなくなる。
そうなると、なんだか負けた気がするから悔しい。
そんなのはイヤだから、『幸せな姿』見せておきたくなったり

明るくて社交的な人だと思われなかったら、友達いない寂しい人みたい。
そんな風に思われること自体、寂しくなるからいつも人といたり

良いお母さんとか、良き妻とか、良い人でいないと
人から認められないし、受け容れてもらえない気がする。
だから一生懸命頑張っていたり



そういった努力って、日々当たり前のように繰り返されてるから
自分では必死に頑張ってるつもりはないし
特別それが悩みだとも、苦だとも思ったことはない。

本当、普通に、当たり前のことな感覚。


『どんな人』だと思われたいか、その逆の要素も自分の中に存在する。

『こんな人』だとは思われたくないその要素は、自分の中にも在る。


このことは、あなたが認めようと、否認しようと、偽りのない事実です。



自分の中に本当は在るけども、認められない部分(要素)のことを『シャドウ』といい【影の自分】となります。

影を隠すために、日頃演じる【見せかけの自分】も同時に存在します。



本来の自分・ありのままの嘘偽りのない自分というのは、理想化された素晴らしい自分ではなく
影の自分も含めた、等身大の自分のことです。


そこには できない自分もいるし、優しくない自分や、ネガティブな思いを抱える自分や、楽しくないときや、おっちょこちょいなとこや、完璧でない自分、頑張れない自分

そんな様々な要素、色んな自分が含まれているんです。



【見せかけの自分】にばかりエネルギーを費やしていると、人からは良く思われるかもしれないけども
その犠牲として、ありのままの自分を抑圧したり、シャドウを切り離すことになります。


つまり、人からどう思われるかばかりを気にして【見せかけの自分】で生きていると
本来の自分からはどんどん遠のき、生きづらさを感じることにもつながるんです。


その結果

  • 自分がわからない
  • どれが本当の自分かわからない
  • ただ生きてくだけなのに、なんだか疲れる
  • なぜか、どこか、満たされない。埋まらない

このような感覚を感じることにもなりかねません。



このような生きづらさを解決するには、切り離したシャドウを受け容れ、統合する必要があります。
【影の自分】と調和するのに、心理セラピーは最適な方法です。


ありのままの自分を受け容れ、等身大の自分で生きていくことができると、生きづらさが解消されるだけでなく

本来の自分の輝きや情熱や好奇心が、内側から溢れ出てきます。

その姿はもしかすると、あなたが元々望んでいた、人からどう思われたいかの姿かもしれないですね♪


ありのままの自分を受け容れると得られる副効果


自分自身との一致感が深まってくると
他人があなたのことを事実とは違う認識をしていたとしても
わざわざ誤解を解いたり、説明する必要もないことに気づきます。

「Aさんは私のことを△△だと思っているんだな。
だけどそれを、本当は○○なんだよと、相手に理解を求める必要はない。
私が、自分の○○を認めている。それだけで充分」

言葉にすると、こんな感じですね。


ありのままの自分を、自分が認め受け容れられるようになると
その『ありのままの自分』を、人にアピールしたり、認めてもらえるようにしたり、理解させたり、受け容れてもらおうとする必要すらなくなってきます。


ありのままの自分の感覚が深まると
ありのままの自分にとらわれなくなる。

そうなってくると、さらに自由度は高まりますよね。


自分のシャドウを他人に見出すと、そこを批判したくなるもの。
それが【抑圧と投影】です。


あの人の◇◇は良くない。とか
あの人の△△な所は好きじゃない(嫌い)。とか言ったように
他人をジャッジし批判したり、その部分をみる度にイライラしたり、不快な思いを感じるもの。

それらを『悩み』として、セラピーで扱うことも多々あります。



これは私自身の経験からですが

ありのままの自分を受け容れれば受け容れるほど
他人のありのままも受け容れられるようになる。
結果、嫌いな人やイヤだと感じる人が減った。

という事実があります。


これは私が自分の生きづらさを解消するために、心理セラピーを受けてきた結果の副次的な効果です。


本来の自分で生きることが可能になると、人との調和も取れるようになるんです。


人と関わりながら、自分の世界を拡げ、豊かに幸せに生きてくことが可能になるのなら
あなたはそこで、どんな景色を見たいですか?

どのような気持ちを味わいたいですか?

そのために取り組める最初の一歩はなんですか?