カウンセリングやセラピーってなんだか恐いイメージ

  • 心理コラム

心理カウンセリングや心理セラピーってなんだか恐い気がする。
とよく言われます。


私もそうだと思います。
だって、そもそも何をしてるか?
どんなことをするのか?分からないですもんね。

解決方法を手にしてからのその先は

まだ、その悩みを抱えたままで留まるのか
解決への行動に一歩踏み出すのかは、
自分の選択によって決まります。



行動に移したくない時、まだ変わりたくない時、変わることに不安があるとき
人の心はその【行動しない・変わらない】という選択の責任を負うことをも躊躇うことがあります。

なのでもっともらしい理由をつけて
それは仕方がないことなんだと納得させようしちゃうんですよね。


例えば、、、

お金や時間がないから。
それは難しいことだから。
そこまで悩んでないし。
私には出来ないことだから。
主婦だから。
仕事があるから。
自分の悩みなんて大したことないのかもしれない。

などなど、様々な理由をつけて
あたかもその選択が、自分に意思選択によるものではなく
仕方なく起こってしまったことのように振る舞ってしまうんです。


カウンセリングやセラピーってなんだか恐い気がする。というイメージ。


自分の気持ちに向き合うと言っても、何が出てくるのか分からないし。
グチャグチャな苦しい想いが出てきたらどうしよう。


このような想像をしてたら、カウンセリングやセラピーが恐くなっても当然なんですよね。

それはまるで、中に何が入ってるか分からない箱の中に
恐る恐る手を入れていく時の恐怖に近いかもしれないですね。


自分で勝手に想像して
自分の恐怖や不安をあおってしまう。

そんな時ってありませんか?



実際、昔の私もそんな風に想像して恐くなり
自分が長年抱えてる生きづらさや、恋愛の悩みや、PTSDの苦しみが、心理セラピーで解決できるということを知っても
だからと言って、すぐには動けずにいました。


時が経ち、その状況に変化が表れたり、心境の変化があったりで
なんとかやり過ごすことができてたのも事実です。
(喉元過ぎれば~~の状態ですよね)


けれど、ビリーフ(思い込み)を抱えていると
同じような状況が起こると、あの馴染み深い苦しさがまた蘇ってくるんです。

それは何度も何度も繰り返しやってきて
回を重ねるごとに、その苦しさはどんどん強くなっていく。



関わる相手や環境や、状況は変わったのに
気がつくといつも同じような気持ちを感じている。

いつも同じ所で堂々巡りしている。

同じようなパターンを繰り返している。

同じ言葉が頭の中を駆け巡る・・・


そんな経験ありませんか?


話しを【カウンセリングやセラピーって恐いイメージ】という部分に戻しますね。


とても印象に残っている言葉があります。

セラピーを受けられたクライアントさんから

「自分の気持ちを感じるって、こんなことで良かったんですね。
こんな簡単なことだったんだ。

悲しみや恐さを感じるとか、受け止めるって
もっと大変で、すごいことなのかと思っていました」

と、そう言われたんです。


心理セラピーを恐いと感じる方の中には
セラピストによって、自分の心を無理やりこじ開けられて
手を突っ込まれて変えられるのでは・・・
そんな想像をしている方もいると思います。



子どもの頃から、誰かの思い通りになるようにコントロールされ
矯正されてることに慣れてしまっている人にとっては
それらと同じように、セラピストからも何かテコ入れされて変化させられる。
自分の深い部分を暴かれる。

そう思うのかもしれませんね。


私がしているセラピーの現場ではそんなことは一切ありません。


なので、実際のカウンセリングやセラピーを受けてみると、想像してたみたいに恐いものでもなく

むしろ、終わった後のスッキリ感。気持ちの軽さ。爽快感。

などなど、この感覚は人それぞれですが、
それらの感覚が心地良く感じられる方ばかりです。


これは本当、経験してみないと分からない感覚ですね。



恐い怖いと思っていたものも、いざ飛び込んでみると
なぁ~んだ。こんなもんだったんだ・・・
って拍子抜けすること、多いですよね?

それだけ、恐いという想像は、時に事実を誇張してしまうんです。


恐いから今の状態に留まっておくのか
たとえ恐くても、行動に移すのか。。。



その少しの差が、後々大きな変化となって表れる。
ただ、それだけなんですよね。