《親から離れてはいけない》

《親から離れてはいけない》を持っている人は、「離れると親がかわいそう」「親から離れることはとても悪いことだ」「親から離れると、私は(または親は)生きていけない」といったように、親から自立することに対して恐れや罪悪感を感じる。
反抗的に、依存している対象の人物から、過剰に離れようとする場合もある。

 

主な症状

  • 親離れが恐い
  • 親離れできない(「私が離れると、お母さんがかわいそう・・・」)
  • 独り暮らしができない
  • 用事が済んだらすぐに家に帰らないといけないと思ってしまう
  • (旅行先等で)親が一緒にいないと不安になる
  • (旅行先等で)親が一緒にいないときだけ自由に感じる
  • 離れると親に攻撃されそうで恐い
  • (親子)共依存
  • 摂食障害が治らない(私の病気が治ってしまうと、母親から離れなくてはならない)
  • 分離不安障害

 

刷り込みの場面

《親から離れてはいけない》は、子どもが自分から離れて自立してしまうことに恐れを抱き、子どもを思いのままにコントロールしようとする過保護、過干渉な親、子を離そうとしない親によって刷り込まれる。

  • 子どもの世話だけが生きがいで、子どもを手元から放したくない母親から、「お前がいなくなるとお母さんは・・・」と言ったようなメッセージを(暗に)与えられてきた
  • 心配性で過保護、過干渉な親から、「私から離れると危険だよ」「私から離れると酷い目に遭うよ(遭わせるよ)」「もし、お母さんを裏切ったら・・・」というメッセージを与えられてきた