《人を信用してはいけない》

《人を信用してはいけない》を持つ人は、人を信用できない。
自分でコントロールすることが可能な、人物やお金、地位、立場、物のみを信じようとする人もいますし
身近な人の言うことは信じず、地位や権威のある人の言葉しか信用しない人もいます。

さらに追い詰められると、信じられる人がいないことに絶望して、「この世に信じられるものは自分自身しかいない」との結論に達する。

また、わざわざ信用できない人物を信用しては裏切られる経験を繰り返し、《人を信用してはいけない》を強化する。

 

主な症状

  • 人を信用できない
  • 人を信用するという意味、感覚がわからない
  • 人との距離感がわからない
  • 嫉妬心が強い(パートナーを疑っているから)
  • グループ内で自分の悪口を言われているような気がする
  • 信用できない人、嫌いな人に近づいては、裏切られる経験を繰り返す
  • 「人を信用しなくてはならない」「人を信用したい」という気持ちが過剰に強い
  • 自分の理想に合った「信用できる人探し」を続けている(そして、そのような人は決して見つからない)
  • 境界性・自己愛性・反社会性・演技性パーソナリティ障害(たとえば、境界性の場合、信用できる人かどうかの確認を繰り返すが、決して信用はしない)

 

刷り込みの場面

親に無条件の愛を求めたけれども得られなかった経験や、親に裏切られて傷付いた体験から
「人は自分を傷付ける存在であり、人を信用することは危険である」と思い込み、《信用してはいけない》が刷り込まれる。

  • 「普段は優しい親が急に怒って体罰を加える」といったように、態度を突然変える親を安心して信用できなかった
  • 親がすぐに約束を破る人だった
  • 親から裏切られた経験がある
  • 親から無条件の愛を与えられなかった
  • 親から「人を信じてはいけない」と言われて育った
  • 友人からのいじめ(裏切り)